オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ -2ページ目

そうは問屋が

下ろさないようで…。

海パン履いてきちゃったのにぃ(ウソ)

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ガス抜きの週末

ミラノを脱出して息抜き。
天気予報よ外れてくれよ!
晴れてくれ‼

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ほぼ夏

鬱陶しいくらいの雨が続いたのが、もうずいぶん前かと思えるくらいの日差しがやってきた。

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相変らず花粉も時期外れに全開。
いや、少々収まりつつはあるだろうか…。

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週末ごとに街から人が減る、イタリアらしい季節である。

あ、暑い…

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全力全開フルパワー

今年は本当におとなしいもんだな。
ここ数年でおさらばか⁈

なーんてたかをくくっていたら、なーんのことはない、そうは問屋が下ろさないのである。

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なかなかきっつい思いをしてきた花粉症が、以前に比べるとおとなしいのは甜茶を飲むようになってからだ。

それでもピークの時期は朝晩寝起きに鼻づまりで苦しい思いをするのだが、今年はここ数日が激しく、流石に何とかならないかと最寄りの薬局に駆け込んだ。

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説明の途中から、もう分かったわ‼という顔をしていたお姉さん、

ここ3日がもう全開フルパワーよね♡

あぁ、薬局も繁盛しちゃうほどですか…。


この気持ちよさそうなお天気に、家に籠るのも癪なので、クスリを飲んで鼻が通ったのをいいことに、公園で一休み。

自殺行為だろうか…

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涙がとまりません

たぶんそれすごく見たいと思ってたやつだ!

説明されてもさすがにどう始まるかまでは知らなかったが、聞いている分にはどうやら誘っている映画そのもののよう。

最初は間に合うかなぁ、なんて言っていた割に、

行く行く、絶対間に合う!

とはなかなか現金なものである(笑)


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イタリア版のポスターもこのバージョン違い、いい感じです


自分の祖母が二人とも納棺師に送られたとしばらく後に聞いて、尚更気になっていたものの、なかなか鑑賞する機会に恵まれなかった、おくりびと、である。

ほぼ毎日通る道沿いの映画館だから、そのポスターは目にしていたものの、使われているシーンが違うからわかっていなかったのだ。


たまたま近くの席に日本人女性がいて、ボクと彼女との間に挟まれていた友人は、両隣で噴水のように(と、言われたにひひ)涙が止まらなかったボクたちに、

お前とは名作は見に行けないな

と涙声。
別の友達は、

サントラを手に入れたいわ

とご満悦。
坂本龍一のコンサートに行って以来、日本人ミュージシャンも気になっている彼女のお気に入りがまた1人増えたかもしれない。


ここ数年は、仲の良い友人にセレクトを任せても失敗のない、もとい、自分だったら見逃してしまったであろう良作を見せてくれる奴がいたのだが、海外に居を移してしまったから、アンテナを張っておかないとなかなか好い作品に出会えそうもない。

そんな中で、観られて本当に良かった、と思えた久々の良作である。


観てもいないのだろうに、

あの有名な映画で題材に扱われた納棺師が来たのよ!
私の母のときもそうだったのよ!!
日本に6人しかいないんですって!!!

と電話口の母上を若干興奮させるだけのことはある、貴重で珍しい確率であると思うが、そんな両親には是非落ち着いて観ていただきたいものである。


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男子タルモノ女子便所ニ入ルベカラズ

サローネ話の続きを期待してくれていた方もいるだろうが、ちょっとココでサローネ中に実際に起こった小ネタなど。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ
それはこの八重桜の木の下で起こった!


その時ボクらは、ちょっとした緊急事態に見舞われていた。
お食事中の方ごめんなさい、な内容(透明)なので、詳しくは控えておこう。

たまたま知人にも挨拶しなくちゃならなかったから、彼女が別の知人と待ち合わせていたピッツェリアでどさくさにまぎれてしまう事に決定。
従業員に堂々と、トイレはどこ?と聞いたって、あまりの混雑に客かどうかなんて気にもしないような状況である。

トイレと書かれたドアをバッと開けるとそこに、何故だか A4 の紙に印刷された表示が…。



← SIGNORI | SIGNORE →



ココではたと立ち止まってしまったのである。
いったいボクはどちらに行くべきなのか…。

イタリア語を学んだ事のある諸子なら、なぜそんな事を悩むのかと不思議に思うだろう。
ボクだってこうして書いてみると、なにを今更…、という感じはする。
だけどそのときは真剣だったのだ。

そのときのボクにはこの二つは両方とも男性、



← 男性2人称 | 男性1人称 →



として見えていたから。
入り口を挟んで左に個室が2つ、右に1つの平面図でも浮かんできそうな勢いだったのである。

これは普通の人には説明するまでもなく、



← 男性 | 女性 →


左だ左!!
友人の叫び声をききつつ、とりあえずその声に従って緊急事態を回避。
事なきを得たが、なんであんなところで迷うんだよ!という問いの答えは、イタリア人のほとんどを、考えた事が無かったよ…、と感心させるだけのちゃんとした理由もあるのだ。

童顔のせいで、随分子供扱いをされて、フケ顔の、ボクより一回りも年上に見える同僚が、実は5つも下だったりするイタリアで、気がつけば昔自分が中年と思っていた年齢になって、さすがにイタリア人にもある程度の年齢に見られるようになった最近、店でもどこでも、呼びかけられるようになっているわけだ。

SIGNORE(シニョーレ)と!


数年前、エレベーターで乗り合わせた大学生の女の子に、敬語で話されたとき、ちょっとショックだったりしたのもいい思い出、最初に SIGNORE(シニョーレ)と声をかけられたときは、後ろを振り向いて誰もいなかったのもそう遠くない昔である。

みんなボクの事を SIGNORE(シニョーレ)と呼ぶのだから、トイレに行くときも SIGNORE(シニョーレ)がボクの場所かと思うじゃんねぇ…。


イタリアのトイレでよくある文字表示は Uomini(男性) Donne(女性)が多いと思っている。
なぜならこの二つも、読ませる気がないんじゃないかと思う飾り文字の案内板も多く、パッと目読めなくて、じっくり考えてしまう事が多かったから。
このフォント問題は、時々レストランやピッツェリアのメニューでも起こる。
せっかくコンピューターも復旧して、手書きじゃないのに、わざわざ「かっこいいかもしれないけど読めないフォント」を選ぶなんて、アジアン・ツーリストを拒絶しているとしか思えないナンセンスさである。


話がそれたが、とにかくあれだけ海外からの客も多い地域柄なのだからせめて、



← SIGNORI | SIGNORE →


こうするとか、


男の子 | 女の子


こうするとか、

もうちょっと工夫が欲しいところである。

活用するイタリア語って難しい!、と12年目にしてのこの語学力を棚に上げてウマくまとめられたところで、長々と読んでくれた諸子にはあきれないで欲しいとお願いしておこう。

それにしても、あぶないあぶない。
女子便の引力に負けて、チカンに間違われるところだったワ。

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ちなみに、トイレの表示だとこう。

男性 単数形 SIGNORE | 女性 単数形 SIGNORA
男性 複数形 SIGNORI | 女性 複数形 SIGNORE

男性 単数形 UOMO  | 女性 単数形 DONNA
男性 複数形 UOMINI | 女性 複数形 DONNE


それぞれの単語の詳しい意味や使い分けなどは辞書を引いてみてくださいね。

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ミラノ・サローネ 2010 今年のお気に入り1(リンク訂正)

ようやく空の便も動きつつあり、アイルランドの火山噴火の影響でミラノに留まらざるを得なかった友人たちも、昨日から順に帰途につき始めたよう。
さすがにダブリンからやってきた友人だけは、到着地の空港が開かない限り、動きづらい状況にあるようで、3歳の息子が気がかりな彼女、それでもせっかくいるのだからと精力的にいろんなものを見学に出かける姿は見習わなければと思う。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ
ingo maurer にはコレは!という新作が
ここ数年みられないのが残念。でも楽しい。


そういう状況での終わりを迎えた、ミラノ・サローネ 2010、やはりぱっとしなかったという印象は否めない。
その分、こういう状況で作品をアピールできた人・グループはそれだけ評価も高くなる訳で、その中に日本企業や日本人グループ、個人が活躍していた事をとても嬉しく思う。


まずは、東芝の Luceste

光を「感じる」ための空間。
そこに入った瞬間は、その場の大きさもすぐにわからないような抽象的な場所の上に、ぽっかりと穴があいている。
よく見るとそこには、モクモクと煙が漂っているけれど、斜めに上がっていくその煙に息を吹きかけると散っていくから映像でない事もわかる。
音の響きもなにも、なんとも不思議な空間で、この「感じる」は禅の世界の見えない空間を個々が想像して感じさせるのに通じる。

時間を忘れていつまでもいてしまいそうな空間。
願わくば1人で心行くまで「感じて」みたかったものである。



興味がある方は設計の谷尻誠インタビューでコンセプトなど語られている。
右矢印Web Magazine OPENERS - 谷尻 誠
右矢印その他写真はこちらからも
右矢印Abitare


年々規模が大きくなるにつれて増える、なぜサローネでコレ?と思う展示も多い中、彼らのアプローチはとても面白く、印象深いものだ。

去年の好評だった東芝インスタレーション「Overture」を逃して、残念に思っていたので今年の作品もコレだけ興味深かったのがうれしかった。
また来年にも期待大である。

右矢印ミラノ・サローネ 2009 | 白熱灯へのオマージュ作品「Overture」でヨーロッパ市場へデビュー

一度で終わるつもりだったのに、好きなものは書き出すと結構書けちゃうものだ。
長くなりそうなので、次回に続く事にしよう。

※リンク漏れを訂正しました。

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ミラノ・サローネ 2010 終幕と帰れない友人たち

ミラノ・フォーリ・サローネ 2010 初日の夜をを有意義に過ごせたのは良かったのだが、その後2日目は知人のインスタレーションのパーティーに出向くも、別の友人のいい加減な情報に振り回されて、たどり着くだけで4キロ以上の道のりを歩くはめになり、そこしか見れずに終わる。

3日目は仕事で遅くなり、やっぱり一つしか覗く事が出来ず、ただ、友人カップルと落ち着いて話せたのはいい息抜きにもなる。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定
Canonキヤノン「NEOREAL」


不遇の2日間の後は、怒濤の2日間が待っている。
まずは土曜日にフィエラ見本市会場である。

クラシック、モダン、デザイン、キッチン、と分けられたゾーンの、デザインに的を絞って回るのはもうボク達の定例事項。
それでも巡り終わる頃にはもう座った瞬間に眠れそうなほどの疲労感である。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定
吉岡徳仁 + Kartell


フィエラもフォーリも含めた全体的な印象として、やはりこの不況の影響下にあることは、来場外国人の少なさ、各メーカーの新作の少なさやインスタレーションのおとなしさ、などからもよくわかる。

失礼ながら、Moroso のショールーム(フォーリ・サローネ)など、これならやらない方が良かったのでは!?と思ってしまうところまであるのは、その影響なのかそういう趣旨なのか…。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定
Fiera 内 Moroso はちゃんと魅せていたけれど…


和風なものも含めてオリエンタルなテイストを取り入れているのも今年の特徴かなという印象。
B&B ITALIA や Cassina など大手でも、家具のトータル・コーディネーションや、内側に漆塗り風のペイントが施された家具など、近年のミニマリズムの流行からさらに一歩あゆみ寄ったものが印象にのこる。
ヨーロッパのインテリアと違和感なく取り入れられるものは、好まれるだろう。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定
これもうまく取り入れている例。
鶴の絵はやり過ぎだけど(笑)



アイスランドの火山噴火による、飛行機に始まり、電車の混乱は日本にも伝わっているようだが、イタリア国内の移動もままならない友人たちも、帰れたのはフィレンツェから Alta Velocità (アルタ・ヴェロチタ;以前 Euro Star ユーロ・スターだったものがスピード・アップして名称も変更された)でやってきていて帰りのチケットを持っていた2名のみ。

知人宅に身を寄せている連中はまだいいのかもしれない。
今朝のニュースでは半分くらいのフライトが飛ぶ事になったのに、先ほど再び空港の閉鎖。
情報も錯綜してしまっている状況である。

中国の地震、この火山の噴火、天変地異の連続は、少々気がかりでもある。


ボクのお気に入りインスタレーション&作品については次回に続く。


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ミラノ・サローネ 2010 初日(訂正アリ)

まずはここ数年サローネでも注目を集めつつある隈謙吾氏のカンファレンス。

入場時に同時通訳のヘッドホンが渡される本格的なものである。

ご本人による英語のカンファレンスは非常に分かりやすく、またイタリア語の同時通訳もきちんと準備されていたのがわかる、日本の文化背景の説明をサラリと差し挟む余裕のあるイタリアとは思えない(失礼‼)レベルの高いものであった。

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日本の伝統文化を大事にしているのはよくわかっていたけれど、雲のイメージや透明感を発想の原点に大切にしているのは新鮮で聞いていてとても興味深かった。

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ingo maurar (インゴ・マウアー)をさらりと冷やかした後は、Antonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)他のホテルについてのカンファレンス。
こちらも楽しみにしていたのだが、なんともものすごい渋滞でバスが動きゃしない!
30分以上遅れてしまったから、少ししか聞けなかったものの、ブルガリ・ホテルについての話はやはり興味深いもの。
その他、オープンしたばかりの MOSCHINO HOTEL と Exedra Milano について、やはりコンセプトをどういう風に組み立てていったのかを聞けたのは、楽しく貴重な体験であった。

沢山のものは見れなかったけれど、なかなか濃いといえる一夜、続きが楽しみである。


訂正:この間アップした時には他の2つのホテルもチッテリオ事務所がやったものと書いてしまったんですが、間違っていました。失礼!

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ミラノ・サローネ 2010 はじまりましたよ

今年の Salone del Mobile 2010(サローネ 2010:ミラノ国際家具見本市)が始まる。

この不況で、今年はしょぼいらしい 叫び、なんて言われながらもとうとう開幕。
Fuori Salone(フォーリ・サローネ)もしくはもっと大きなまとめで Designers Week とも呼ばれるようになった街中のショールームやイベントスペースで催される様々な展示・イベントも、どんなものになるのかやっぱり楽しみなのである。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定


14日の今日が正式な開幕であるものの、昨日の時点で招待イベントはいくつも開かれていて、そのうちのいくつかを覗かせてもらう。
本当に覗いた、というのが合っているだろう、あくまでパーティーであって、肝心の家具やデザインはほんのちょっと見られただけである。

それでも既に、知人・友人に偶然出会ったり、彼らに招待状がないと入れないイベントにも参加させてもらったり、ロケットスタートでの初日になった。

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ-未設定


実際の様子はまた改めて。

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