オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ■ミラノ -28ページ目
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正夢ならば…(映画:ビッグ・フィッシュ)

前にこのお店では3月1日から発売だと聞いていた iPod shuffle が見たくて、トリノ通りの中程にある家電ショップ fnac に立ち寄った。
フランス資本のこのショップ、オープン当時、店の中に入ると日本に戻って来たような錯覚がするくらいだったのは、壁一面にずらりと並ぶテレビの種類を見た時だっただろうか。
その液晶テレビのデモの中で、ボクのお気に入りの映画「ビッグ・フィッシュ」が流れているのを発見する。

幸せになるには、幸せになろうって思う事なんだよ

自分の人生を、奇想天外な物語として語る父親と、それに反発して仲違いをしてしまった息子。
それを取り巻く家族の愛情あふれるものがたり。

すごく気に入ったし、最後にはほろりとする作品だったのだけど、もっと驚いたのは、その夜、不思議な夢を見た。

ボクが生まれたばかりで、まだ首もすわっていない自分の娘をあやしている夢。
腕に残る暖かくて柔らかい感触や、肩のあたりに吸い付いておしゃぶりを始めてしまう、生々しい感触。
そこは幸せでいっぱいだったよ

そこのところだけは強く覚えているんだけれど、肝心の奥さんの顔を、ボクはちゃんと見たのだろうか…。

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タイトル: ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション

著者: ダニエル ウォレス, Daniel Wallace, 小梨 直
タイトル: ビッグフィッシュ?父と息子のものがたり

著者: John August, Daniel Wallace, 目黒 条, ジョン オーガスト, ダニエル ウォレス
タイトル: ビッグ・フィッシュフィルムブック


 

春よ来い

あのドカ雪からしばらく、なんと今はシチリアで雪が降ったりしているというのに、週末以降、ミラノではおだやかな天気が続いている。
空はスッキリと晴れて、陽をのあたるところはとても気持ちがいい。

それでもまだ、朝晩は寒くて、駅で電車待ちのラッシュの中、日なたにだけ人が集まっていておかしい、って話をしていた同僚、やっぱり自分も日なたに入りたかったのだけれど、やっと半分だけ入った所で人の足を踏んでしまって、ごめん、って退散したので寒かった、と…。
体格の大きな彼のそういう状況が容易に想像出来て、皆で笑う。

心待ちにしている春は、スグそこまで来ているかな?

黄色はホントに注意色

今日、3月8日、Festa della donna (フェスタ デッラ ドンナ:女性の日)は、街中で、ミモザの黄色い花を目にする日。
クリスチャンの行事のひとつかと思っていたけれど、ニューヨークの女性運動が発端の、国際女性デー、から来ているもの。
イタリアでは恋人たちの間ではもちろん、家庭でも職場でも友人同士でも、男性から女性に感謝の言葉とともにミモザの花を贈る習慣がある。

朝、バールのカウンターに綺麗に飾られていて、バリスタ(バーテンダー)からカフェを飲み終わったご婦人方にささやかに送られるのも、ほほえましいものだ。

だけど、去年、ある事に気が付いてしまってからは、ボクにとっては脅威の日となった!

その日、朝からずっと風邪の初期症状。
頭はぼーっと、鼻づまりで呼吸も苦痛なほど。
どうしても終わらせたいものが無ければ帰った方が…、というくらい。
流行のインフルエンザかと覚悟をしていたほどだった。

それが、定時に女性陣が全員引き上げて、スタジオからミモザが消えた瞬間、けろっと治ってしまったのである!?

そう、ミモザの花粉のせいだったのだ!!

以前、ミモザの木をメインにガーデニング計画をして欲しい、というクライアントがいて、植物に詳しい上司が、四季の色の移り変わりをイメージしながら仕上げていくのをそばで見る
機会があった。
自分ももう少し植物も覚えて、ガーデニングを楽しんでみたいと思ったわりに、そちらの方はちっとも進んでいないのだが、ミモザの小さな黄色の印象が、とてもいいイメージとつながっていたのに、まさかこんな日が来ようとは。

女性たちよ、ボクがこの日ちょっぴり不機嫌なのは、こういう理由があるのだよ。

やっぱり歯は命

その時、ボクは好物のひとつ、カントゥッチを堪能していた。
日本でビスコッティーニという名前でも売られているアレだ。
固いビスケットで中にアーモンドが入っている、フィレンツェ辺りではヴィン・サントというシェリー酒に似た甘いお酒につけて食べるちゃんとしたドルチェ(デザート)でもある。

ゴリッ

なんだかずいぶん固いアーモンドが入っているなぁ、と思って出してみたら歯が出てきた。

しばらく放心していた。
保険のきかないイタリアの歯医者の値段とか、最初に詰め物が取れた時に日本の歯科技術はすごい!とかなんとか、品評会状態で入れ替わり立ち代わり見にやってきた医師連中と、そういうかなり不安な状況下で、クチを開けたまま放置プレーのボク。

そんなせつない想い出が一気に駆け抜けた。

高額なのを承知で、でも安心を選んで知りあいの所へ。
目立たない歯の矯正とか、別の歯のフォローとか、いろいろ勧められるが、安心出来ない見積もりを前に、全て却下!
友人には、日本に帰ってやった方が、価格的にも、特に技術的にも安心、とも勧められるが、やっぱりそうなのか!?

とにかく、元々詰め物をしていて、薄くなっていた歯だから、強くないと聞かされていたもの。
残っている部分をベースにすることもできたし、彼を信じてみる事に。

だけど、今回一番響いたのは、歯並びが悪いから将来的に長持ちしないといわれてしまった事だった。
早いうちにポリデント無しでは生きられない体になっちゃうんだろうか。

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「カントゥッチ」ってどんなの?という時は、「イタリア情報サイト・ペルバッコ 
[ 5つの手順でできる、カンタン家庭料理 > 
ドルチェ(デザート)2005年1月、ビスコッティ・ディ・プラート ] 参照

最初の歯医者の様子はHPの「イタロ…(2-61 留学生も歯が命 )」参照
http://hirsak.gozaru.jp/

道順は正確に

一時期よく道を聞かれる事があった。
歩いていると、キッっと車が止まり、スルスルとウインドウが降りたかと思ったら、ボクに聞くのだ。

友達の車に乗っけてもらって結構走り回ってるから、結構説明出来ちゃう事も多いのだけど、やっぱり聞かれた瞬間は周りを見回してしまう。

ボクは東洋系なワケだから、どう見ても外国人、聞いてくるのはイタリア人、周りにたくさんの地元の人が歩いているのにわざわざ選ばれたかのようなシチュエーション。

今朝、納品の為に散々歩かされた。
知っていた場所とは別の所に納めて欲しいと言われ、スグそこだったし普通なら間違いようのない場所を、番号は間違えて言う、建物の説明はいい加減に言う、もろもろのイタリア人らしい説明で、出発点から言えばその建物を出て、左に100メートル行けばたどり着ける場所を、全く関係のない所まで行ったり来たり。
自分の会社の場所の番号を間違える受付嬢も素晴らしい。
(3人に聞いて3人とも迷う訳でもなくすんなりと説明するので
疑う余地はない)

今までボクに道を聞いた連中よ、わざわざ地元の人間に聞かない理由はこういうワケか…!?

セクシィぱんつを物色ス

探すのを手伝ってちょうだい。

2月、キリスト教の謝肉祭、イタリアでカルネヴァーレカーニバル)と言えば、仮面と中世の衣装が印象的なヴェネツィアや、ヴィアレッジョのねぶたに似た山車が有名な所だが、もっと生活に密着した所でそれぞれの街で決まっている日にちに会わせて、子供たちが仮装をして街にくりだしたり、いろいろな催しが行われ、夜には若者たちも仮装パーティーで楽しむ。

最近ではキャラクターをモチーフとした既製品を買って済ませる場合も多いが、今年大人気だった(その割に街では見かけなかったが…)ディズニーのミスター・インクレディブルの衣装は品切れ状態が続いて、自分で作る事にした彼女、裁縫が出来る訳ではないから、Tシャツやトレーナーの組み合わせで何とかしようと探し回ってはいるものの、なかなか旨い組み合わせが見つからないのに業を煮やして、お昼休みの間だけ、ということでヘルプを求めてきたワケだ。

幼稚園のカルネヴァーレのパーティーまであと3日、慌てる彼女ととりあえず最寄りのお店に。
ココでバーゲン・ワゴンの中から探すよう指示されたのが入ったとたんに彼女が見つけた黒いパンツの小サイズ
これで下に赤いスパッツをはかせれば完璧だわ!!
と喜ぶのもいいが、途中店員の女性に聞くと、コレはこのワゴンの商品でなく、セクシー下着セットの一部を誰かがここに置いちゃったらしいのだ。

ボク彼女と手に持ったセクシーパンツを見比べる店員。
あなたにはコレより小さいサイズは合わないと思うわ、と、のたまう店員に、慌てて子供のカルネヴァーレの衣装なのだ、と、これまた中途半端な説明に、さらに怪訝な顔の店員。
そりゃぁ、子供にこんなくいこみパンツでパーティに行かせる親がいたら俺だって顔が見てぇわ

さらに、この下着コーナーでの捜索は続き、黒いブーツに見立てた黒い長靴下や、長手袋の代わりのレッグウォーマーらしきものをゲット。
本当にありがとうと感謝されたのは嬉しいが、ブラジャーパンティがずらりと並ぶコーナーの一角で、ワゴンをあさる身の上をわかって欲しいものである。



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どれだけ良く出来たかはここ と見比べて!
ちなみに彼女の扮装は娘のヴァイオレット


 
タイトル: Mr.インクレディブル DVDコレクターズ・ボックス (5000セット限定生産)
 
タイトル: Mr.インクレディブル

とうとうブログ版も

オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ/セコンド」を始めた時にも書いたのだが、HPのコーナーとして始めた「オイラ陽気なイタロ・ジャッポネーゼ」の更新に力つきて長い間お休みをして、サイト制作に疎くなっている間に、便利なツールがどんどん出来ていて、ある日、自分が苦労してレイアウトにはめ込んでいた作業が、メールに写真を貼付して送るだけで、勝手にやってくれるものを見つけたのが「ヤプーズ日記」。

写真と文章のみのシンプルさが好きなのと、コメントに手が回らなそうでブログには触らないでいたのだけれど、やっぱりちょっと興味もあるので実験的にはじめてみよう。
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